
なぜ相続は“すれ違い”から始まるのか
相続で揉める原因は何だと思いますか。
- 財産の多さ
- 分け方の問題
- 家族関係
そう思われることが多いかもしれません。
しかし実際には、
相続の問題は、お金そのものから始まるわけではありません。
多くの場合、
“すれ違い”から始まっています。
すれ違いとは何か
ここでいう“すれ違い”とは、
意見の対立ではありません。
お互いの前提がズレている状態です。
例えば――
- 親は「平等に分けるつもり」でいる
- 子どもは「不公平になるのでは」と感じている
- 親は「長男に任せればいい」と考えている
- 他の兄弟は「勝手に決めないでほしい」と思っている
どちらも間違っているわけではありません。
ただ、
前提が共有されていないだけです。
なぜズレが生まれるのか
このズレは、
特別な家庭で起きるものではありません。
話していないことが原因です。
- 確認していない
- 共有していない
- なんとなく理解しているつもり
こうした状態が続くと、
それぞれが“自分の前提”を持つようになります。
静の時間で育つズレ
この状態は、
何も起きていない日常(静の時間)の中で進んでいきます。
表面上は問題がない。
だからこそ、
ズレに気づく機会がありません。
そして、
ズレは修正されることなく積み重なっていきます。
動の時間とは何か
ここで重要なのが、
「動の時間」という考え方です。
動の時間とは、
状況が一気に動き、判断が求められる時間のことです。
例えば――
- 病気
- 介護
- そして相続
このタイミングでは、
ゆっくり考える余裕がほとんどありません。
それどころか、多くの場合、時間的な制約が発生します。
なぜ問題になるのでしょうか
問題は、
静の時間で積み重なったズレが、動の時間に持ち込まれることです。
- 話していない
- 確認していない
- 前提がズレている
その状態のまま、
一気に判断を迫られる
表面化する瞬間
そのとき初めて、
“すれ違い”が問題として見えるようになります。
- 「そんな話、聞いていない」
- 「そういうつもりじゃなかった」
ここで初めて、
ズレに気づきます。
問題の正体
ここで起きているのは、対立ではありません。
認識のズレです。
そしてそのズレは、
話していなかった時間の中で作られています。
気づき(核心)
相続の問題は、
その場で起きるものではありません。
静の時間の中で作られ、動の時間に表面化します。
そして、
そのときには修正が難しい状態になっていることが多いのです。
事前に防ぐために
もし、
- なんとなく不安がある
- 話せていない
- 後回しにしている
そう感じているなら、
まずは今の状態を整理することから始めてみてください。
前提が見えるだけでも、すれ違いは防ぐことができます。